読書感想

相倉久人にきく昭和歌謡史に取り上げられている曲

図書館で「相倉久人にきく昭和歌謡史」という本を借りて読んでいるのですがとてもおもしろい。そうだよなぁ、そんな曲が流行っていたよなぁ、となつかしいことしきりです。知らない歌もたくさん入っていたので、探して聞きながら読むので時間がかかっていま…

日本人はどこから来たのか?

立ち読みで申し訳ないのですが、 日本人はどこから来たのか?海部陽介 という本のぞいたら、 強く違和感をいだいてきたのが、欧米研究者の間でいつのまにか定説となっている「海岸移住説」だった。アフリカを出た人類は、中東から海岸沿いに広がっていったと…

日本人の起源とハプログループ

2015年の暮れに、NHKで 教科書が変わる!? 日本人のルーツをさぐる旅 というのをやっていて、富山の6000年前の遺跡小竹(おだけ)貝塚で人骨が91体見つかってミトコンドリアDNAが取れたとのこと。ビデオをとりそこねたのですが、ネットで調べたらたぶんこれ…

日本人の起源とハプログループ

新日本人の起源神話からDNA科学へ崎谷満2009という本をよみました。 この本では次のようなことが最新の知見にもとづいて書かれています。 ミトコンドリアDNAハプログループとY染色体ハプログループのどちらを見ても日本人は多様性に富んでいる。それらの…

ネアンデルタール人は人類とは交配していない

ネアンデルタール人は私たちと交配したスヴァンテ・ペーボ著 という本を読みました。 当たり前のことですが、現生人類はネアンデルタール人との交配の子孫ではありません。それなのになぜスヴァンテ・ペーボほどの科学者がそう思い込んでいるのか。という興…

とてつもない特権: ドル

NHKのワールドニュースでアメリカ経済が好調という話をしていました。インタビューに経済学者の。アイケングリーンという人がでていました。 とてつもない特権: 君臨する基軸通貨ドルの不安 という本を書いた人なのですが、想像するに、 たぶん、ドルは世界…

分数の割り算

なぜ分数の割り算はひっくり返すのか?―数学ギライも図に描けばすぐ理解できる 板橋悟 という本を読みました。なぜ分数の割り算はひっくり返すのか?―数学ギライも図に描けばすぐ理解できる作者: 板橋悟出版社/メーカー: 主婦の友社発売日: 2011/08/24メディ…

自滅する中国

自滅する中国作者: エドワード・ルトワック,奥山真司出版社/メーカー: 芙蓉書房出版発売日: 2013/07/24メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (6件) を見るアマゾンの書評に、誰かが「キッシンジャーがなぜ親中派なのか、理由が書いてある」…

円高の正体

安達誠司 著 円高の正体 という本を読みました。注文する前にこの本について予想を交えて書きました。http://d.hatena.ne.jp/niming538/20120107 読了後も私の意見は変わりません。 くだらない本だと思います。 こんな人がエコノミストで通る日本が悲しい。

日本と東アジアの旧石器考古学

松藤和人 著 日本と東アジアの旧石器考古学 という本を読みました。 日本、韓国、中国での、100万年前とか数十万年前のいわゆる前期旧石器時代の遺跡の話がたくさん出てきます。 知らない話が多くてなるほどと思う点もないことはないのですが、トータルとし…

算学武芸帳

金重明著「算学武芸帳」朝日文庫 という時代小説を読みました。とてもおもしろかった。 和算の話です。 和算についてなにも知らなかったので、あとがきに参考にしたとある、 「日本の幾何----何題解けますか?」 深川英俊、ダン・ペドー著 森北出版 とかも読…

亡命

亡命 遥かなり天安門 翰光著 を読みました。 1989年の天安門事件が原因で亡命した人たちのインタビュー集なので、いろんな人がいます。著者も含め、中国と中国共産党に対するスタンスがいろいろなので若干とまどいました。自分としては単純に中国共産党がダ…

漢文と東アジア

漢文と東アジア -- 訓読の文化圏 金文京 という本を読みました。帯には「漢文訓読は日本独自のものではない」とあって、朝鮮語、ベトナム語、ウィグル語、モンゴル語、契丹文字、突厥文字、西夏文字、女真文字、パスパ文字、いろいろ出てきます。が、早い話…

デフレの正体

藻谷浩介「デフレの正体」という本を読みました。トンデモ本とまでは言いませんが、たいへん間違えているのでうっかりだまされないように気をつけて読んでください。 部分部分すごく正しいことが混ざっているし、大切なことだったりもするので、批判する側も…

言語と民族(続き)

数万年という長い期間を取ると、身体的特徴も言語も変化しますが、DNAと照らしてみると意外にも身体的特徴は大きく違っていても同じ言語集団にいると同じDNAクラスターにいることが証明されています。 前回の記事参照: http://d.hatena.ne.jp/niming538/201…

リチャード・ドーキンス

利己的な遺伝子で有名な Richard Dawkins の本で、The Greatest Show on Earth 邦題「進化の存在証明」というのを読んでいます。これは原題よりも邦題の方が内容にあってて、いかに進化論が正しいかということをしつこくしつこく述べている。 しかし日本人か…

旧石器時代

日本人はいつどこから来たか、という問いについて4万年くらい前に、海岸沿いに南から来て、その後アラスカ経由でアメリカまで行ってインディアンになったと思っています。 旧石器について捏造事件前は10万年前の遺跡とか、とんでもないのがあって困ったもの…

加藤陽子『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』

おもしろかった。 やはり、日本の歴史はちゃんと質問してちゃんと考えるとおもしろいです。 とりあえずイデオロギー的なサヨクではないと思います。 逆に書名から想像されるほど右寄りの本でもなかった。 もう一度読もう。

鈴木雄二「満室賃貸革命」

タイトルをフルで書くと、 「近隣物件よりも高い賃料で長く設ける満室賃貸革命」 で、帯には、 「その秘密は音楽にあった。」 というもので、賃貸マンションを建てるオーナー向けの本だと思うのですが、たいへん参考になったので感想を書きます。 音楽のため…

意味世界

最近、高島俊男という中国文学者、エッセイストの書いた「漢字と日本人」を読みました。面白く読めたのですが、全体の基調になっている、日本語は特殊である、の部分がたいへん間違っていると思いますので書いておきます。 本の表示カバーの折り込み部分を引…

「競争の作法」齋藤誠

日経で最近の経済関係の本のベストセラーになっていて、一時本屋やAmazonで品薄になっていた本ですが、手に入ったのでさっそく読みました。 読みやすい本でいろいろ参考になる部分もないことはないのですが、よく考えると同じことを違う観点で見るとこうも見…

ランゲージ・ファイル

ランゲージ・ファイル -- 英語学概論 オハイオ州立大学言語学科 研究社 言語学は好きでピンカーや大野晋など読んでいます。この本はどこかで推薦されていたので買ってみたのですが、おもしろくないし、高いしちょっと問題だと思います。 英語学であって、言…

おとなのピアノ独学のすすめ

広瀬宣道という人の書いた「おとなのピアノ独学のすすめ」というのを読みました。 いまはピアノについて書かれたものならなんでも楽しく読んでしまうので、これも楽しく読みました。この人は楽譜を使わずに指を見て覚えるのが好きのようで、この本以外にも楽…

ルワンダ

先日、アフリカの奇跡と言われているルワンダの経済発展に関連して記事を書きました。 そこでかつてのルワンダ虐殺についての報道に疑問を呈したので、その後何冊か本を読んでいます。 ルワンダ虐殺の隠された真実 ジェノサイドの丘(上) フィリップ・ゴーレ…

「失われた十五年」と金融政策―日銀は何を行い何を行わなかったか

お金はどうやって発行されるのか 通貨量とデフレ、インフレの関係 金融政策によってマネーサプライを増やすことは可能かとかなんとか、よくわからない質問が頭に浮かんだので、何冊か本を読んでみました。 1.「失われた十五年」と金融政策―日銀は何を行い何…

次のバブル

本屋に行ったら、 巨大バブルがやって来る!~金融危機終息後の「モラトリアム相場」の読み方~木下 晃伸 著 というのが平積みされていました。 読んでから書くべきなのですが、今回の金融危機をアメリカやウォールストリートのせいにして溜飲を下げているマス…

WILL「田母神論文を殺すな」

WILLは初めて買った雑誌ですが、たいへん面白かった。田母神論文特集としても面白かったし、秦郁彦の論文もあってバランスもとれていていたずらにイデオロギー論争になっていないのがよかったと思う。黄文雄の台湾についての記事も最近の台湾のニュースがち…

マインドマップ

えっと、松宮義仁「たった100円で願望実現! A6ノートで思考を地図化しなしさい」という本を読みました。そこそこ気に入ったので読書感想です。マインドマップってトニー・ブザンが有名で、フィンランドじゃ小学校の教育に使っているとかですが、日本ではい…

標準語

日本語とか、標準語とかを辞書で引くと、東京山の手の言葉をベースに作られたというようなことが書いてあって、以前からとても疑問でした。というのが、いわゆる山の手というのをたとえば新宿あたりとすると明治初期にそんなところに共通言語が生ずるコミュ…

楊逸「時が滲む朝」

なかなかおもしろかった。水村美苗を読んだあとなので、若干日本語が気になったけど、薄い本だし、そうめったに取り上げられる課題でもないので、お勧め。前半天安門事件、後半は日本に来て中国の民主化運動をやっていて、だんだん仲間が少なくなって北京オ…

水村美苗

水村美苗の『日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で』という本が評判で、数日前にアマゾンに頼んだのですが、まだ届きません。なんとなく話は想像がつくので、多分読んだら感想を書かないと思う。 日々、膨大な量の日本語と英語を読む自分としては、日本語も…

レンタルサーバ活用ガイド

本やでみつけたのですが、気に入ったのでご紹介。 レンタルサーバ活用ガイド 島田裕二,久保隆太郎 著 技術評論社 なぜ気に入ったかと言うと、単純に自分の好きなさくらインターネットがメインに紹介されていたことによるのですが、なぜ「さくらインターネッ…

チョムスキーとピンカー

チョムスキー(Noam Chomsky)とピンカー(Steven Pinker)という変形生成文法の学者がいて、本を何冊か買って好きなのですが、いろいろ批判されている。批判の中のひとつが、彼らが言語は「人」しかしゃべらない、と主張していることがあります。 動物学として…

Everyday Scripting with Ruby

題名間違っているかもしれない。とてもおもしろい。256本のようにふざけてはいないけど、とても実務的なのが似ているかもしれない。 適度に軽くて実用的なRuby関係の本を探していたのでとても気に入っています。 最初のスクリプトが、とあるフォルダー以下の…

日本人になった祖先たち

このところ、ミトコンドリアDNAについて書いているので、この本を逃すわけにはいきません。 「日本人になった祖先たち―DNAから解明するその多元的構造」篠田謙一 サイエンスゼロに出た先生ですので、言っていることは大体同じです。本の方が情報量が多いのと…

通訳/インタープリター

通訳/インタープリター、スキ・キム (著)を読了。 まず、よかった点として、おもしろかったです。ミステリーとしておもしろいし、アメリカにおける韓国人社会、その子供たちのアメリカ文化とのつきあい、等々、興味のつきないところかと思います。 題名から…

人類の足跡10万年全史

「人類の足跡10万年全史」スティーヴン オッペンハイマー、を読書中です。じゃっかん読みにくいですが、ミトコンドリアDNAが母からだけ遺伝することとY染色体(男性だけ遺伝)を用いて各人種がいつどのように分かれて行ったかが書いてある(はず)。 つい最…

プログラマの数学

わたしにとって、そんなに目新しいことが書いてあったわけではないのですが、めちゃおもしろかった。 結城 浩 (著) ゼロの話、数列、無限、素数、帰納法、再帰、数えられるということ、等々、ちょっと視点を変えて説明するだけでこんなにおもしろくなるのだ…

眠りの悩み相談室

眠りの悩み相談室 粂 和彦 (著)眠りの悩みっていろいろあるんですねー。後半、たくさんの症例が載っていて参考になります。 わたしは軽い睡眠障害で、入眠時に恐怖感があります。その辺のこと書いてないかなぁ、というのりで買って読んだのですが、これに関…

究極の会議

本が横書きなのと版形が気に入りました。さらっと読めてしまいました。 鈴木 健 (著) 単純に言うと、議事録をプロジェクターで画面に映しながら議論するといいタイプの会議(プロジェクトの進捗会議など)がある、という話で、たまたまそういう方向に会議を…

溥儀―清朝最後の皇帝

入江曜子著「溥儀―清朝最後の皇帝」を読み終わりました。 溥儀の自伝や、その中国語版、さらにその新版、またジョンストンの「紫禁城の黄昏」など読んだあとでいまさらですが、それでもおもしろかった。でもやっぱ自伝やジョンストンのように一次資料に近い…

街場の中国論

ちょっと、これはひどい、と思いました。どこかの大学でやった講義を本にしたということですが、予備知識なしでも常識的に考えることにより、いろんなことが理解できるというふれこみですが、世界はそんなに甘くないです。事実はひとつひとつ検証しなければ…

ホーキング

ホーキング、宇宙を語る―ビッグバンからブラックホールまで この本の洋書、ペーパーバックを長いこと本箱で眠っていたのですが、思いついてScansnap S500でスキャンして読み始めました。Stephen Hawking, The Brief History of Time、ほぼ読み終わるところで…

ジョン・ダワー「敗北を抱きしめて増補版」

数日前に朝日新聞にジョン・ダワー教授がコメントを寄せていて、以前上記の本を読んで感銘を受けたのを思い出しました。この本は、戦後の日本の人々がいろんな形でいかに敗戦を受け止め、一生懸命生きて言ったかがさまざまな資料を元に描かれているものです…

殿様の通信簿 磯田 道史

を読み終わりました。 以前、同じ著者の、 武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 というのを読んで、 とてもおもしろかったので、その流れです。 時代劇や司馬遼太郎なんかを読むとどこまでが事実(一次資料)でどこからが著者の類推かがわからないの…

オタク的中国学入門―と学会レポート

明木茂夫(著) というのを本屋で見つけて買いました。前から中国語マニアにはオタク的な部分があると思っていたので、そんな興味で買いました。実におもしろい。冒頭の章が、電車男の中国語訳(台湾訳、上海訳)を見比べながらの話です。わたしは電車男自体を…

江戸の読書熱―自学する読者と書籍流通

鈴木 俊幸という本があって、江戸時代18世紀にいかに一般市民まで本を読むことが一般化したか、ひらかなさえ読めれば論語が読めるしくみがいかに成立したかあたりが書かれているらしい。いま注文したところなので、まだ読んでいませんが、わたしの興味は論語…

国家の品格

年末の日曜日なので今年のベストセラーや今年の3冊とか特集がありますが、国家の品格という本が売れたそうで、自分も読んだのですが、ちょっとね。本はほめるだけでよくてネットでけなしても意味がないという主義ですが、この本はひどい。すぐ読み終わるから…