胡锦涛

今日本に来ているのは温家宝首相で、これは漢字で書くと日中おんなじですね。読み方もおんかほうとウンチアーバオもしくはwenjiabao(wen1jai1bao3)からですと英語読みでウェンジアーバオかな。そういえば北京がPekingからBeijingになったとき日本ぱペキンのままでした。中国はベイジンと言いなさいとはさすが言わなかったわけか。そそ、このピンインつづりを世界で採用したのはてっきり共産中国の横車かと思っていたし、ひょっとするとそうかもしれないけど、世界中のマスコミ(米国のタイムやニューズウィーク)が一度に変わったのはどこでどう決めたのかな。知りたい。あの時の変わり方だと西洋系の中国語学者が強く支持したのではないかしら。
こきんとうは日本の新聞、と一般化してはいけないか。私が読んでいるのは朝日と日経ですが、胡錦濤と書いてフーチンタオと振り仮名が振ってある。ニュースではこきんとうですね。そりゃフーチンタオじゃ日本語でも中国語でもなくなってしまいますものね。
さて、胡锦涛hu2jin3tao1ですが、日本の現代漢字でも祈祷の祷の字のような簡略化をしているので、涛の字もありそうな気がしますが、決めていないものはもとの由緒正しい字を使うというルールで、濤になりますね。怒濤の濤。
で、ふと思ったのが中国の大陸の人が日本の記事やニュースを見て胡錦濤と書いてあるのをどう感じるのかなぁ。まずは、あいかわらずややこしい字を使っている古い国って感じるのではないかな。繁体字を知らない人だと、へー、こういう字だったんだ、と思うかもしれない。香港や上海の人だと、昔はこの字だったんだよなぁ、なつかしいなぁとか。
中国語の入門の本によく書いてあるのですが、耳に「イン」と聞こえてピンインでは「in」「ing」の2種類あるのの覚え方で、その漢字を音読みにしたときに「ン」で終わるものが、「in」、「ン」がつかないものが「ing」と習います。たとえば、影(エイ)、迎(ゲイ)はying3、ying2ですね。つね日ごろ日本語の漢字の読みはいろいろあってめちゃくちゃとだけ教わっているので、この規則性を聞いたときにはびっくりすると同時に数千年の中国語の音の歴史と日本人の15百年の学習の歴史が感じられて感動でした。