芥川龍之介「支那游記」

中国で芥川龍之介の翻訳が盛んで、「支那游記」が人気という話がありました。2007/05/12朝日新聞。まず、支那という言葉がまさかと思ったのですが、中国游記ですね。
中国版アマゾンであるwww.joyo.com(アマゾンのホームページの下のほうにリンクがあります)で調べたら、朝日新聞の記事にある下記2冊が注文できました。
* 中国游记
* 中国游记/大家小书洋经典
人気と言っても4000部と10000部とのことなので、村上春樹の人気というレベルでは数桁違います。

で、日本では支那遊記では出ていなくて、その意味では「支那」の言葉のせいもあるのでしょうが、絶版です。古本で数十万円出さないと入手不可のようです。
ただ日本のアマゾンに
上海游記・江南游記 (文庫)
というのがあったので、たぶんこれは同じものを違う名前で出したのだろうと想像して注文。
関連して、
 特派員 芥川龍之介―中国でなにを視たのか 関口 安義
を注文しました。
あと、途中でいつも使っている台湾のネット書店博客來書籍館books.com.twで調べたら、
 中國游記 芥川 龍之介
とありましたがなかみは中国游记/大家小书洋经典(簡体字)で、現在入手不可になっていたので、www.joyo.comの方で注文しました。
そそ、芥川は著作権が切れているので青空文庫も調べたのですがまだテキスト化されていなかった。

きょう注文したのが届いたら感想などまた書きましょう。
あ、いま気づいたのですが、朝日の記事は特派員 芥川龍之介―中国でなにを視たのかの関口 安義が書いていました。

以上


追記:20007/05/18現在、 上海游記・江南游記 (文庫)と、特派員 芥川龍之介―中国でなにを視たのか 関口 安義が届いています。中国の、
* 中国游记
* 中国游记/大家小书洋经典
については、発送したむねのメールが届きました。
上海游記・江南游記 (文庫)は予想したとおり、中身は支那游記。文の中では「支那」の言葉を堂々と使っています。なぜ中共支那という言葉を使ってはいけないというのだろう。チャイナ=支那なのにね。いずれにせよマイクロソフトIMEが「しな」も「ちゅうきょう」も変換しないのでめんどくさい。漢字登録しました。
本の感想はまたこんど。


追記:2007/10/29。「上海游記・江南游記」を読了。
感想:たいへんおもしろい。中国語と日本語をしゃべる通訳が日本人だったり、芥川の博覧強記に驚いたり、こんな人が35歳で自殺してしまたんですねー、と思ったりしながら読んでいます。ちょっと時代がかったユーモアがふんだんに入っていて、この辺中国語訳でも確認しようかと思います。