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溥儀―清朝最後の皇帝


入江曜子著「溥儀―清朝最後の皇帝」を読み終わりました。


溥儀の自伝や、その中国語版、さらにその新版、またジョンストンの「紫禁城の黄昏」など読んだあとでいまさらですが、それでもおもしろかった。でもやっぱ自伝やジョンストンのように一次資料に近いものの持つ魅力はあなどれませんね。


さて、入江曜子でよかったのが、中共よりの描き方ではなかったこと。そもそも自伝が自己弁護のあやしい自伝でそれをベースにするとさらに相当だまされてしまいますが、意外にそうではなかった。あと、自伝では書かれていないその後(文化大革命)での糾弾、そして死亡がけっこう痛々しく書いてあったこと。ラストエンペラー(見ていません)のように皇帝が自己改革をやって平民として暮らしていく、なんて夢を許してくれる国ではないですよね。


そもそもなぜ溥儀の自伝を読み始めたかと言うと、彼はどれほど満州語の人なのか、清朝は北京語で政治が行われていたということの確認でした。その辺についてはこの本の対象外なのでやはり原本を読んでよかったと思いました。


以上