音訓索引


中国語の辞書を引くとき、ピンイン順にならんでいるものが多いので、普通ピンインで引きます。あと、部首から引くこともできます。で、引くときはあまり使わないけど好きなのが音訓索引。日本語の音や訓で引くと、その漢字のピンインと掲載されているページ数が載っている。


わたしは通常、講談社の中日辞典を使っています。これは用例がいい(中共のわけのわからない文章が排除されている。これって意外にむずかしい。)のと、すべての用例にピンインが付してあるのが気に入っています。あと音訓索引がある。索引といいながら辞書の比較的前の方にあります。それほど完璧ではないので、これだけですべての漢字を探すのは無理かもしれません。でも、音訓索引をつかうと、日本人の1500年にわたる中国語を摂取しようとした痕跡がみえて楽しい。

ことなる => 異なる => 异 => yi4
ことわざ => 諺 => 谚 => yan4
こねる => 捏ねる => 捏 => nie1
こばむ => 拒む => 拒 => ju4
こびる => 媚びる => 媚mei4
なでる => 撫でる => 抚 => fu3
はじ => 恥 => 耻 => chi3

訓の例を示しましたがおもしろいですよね。音から見てみるると、さらに昔の日本人が音をどう考えて表そうとしたか、など見えて楽しい。


自宅以外にも中国語辞典が欲しいと思い、最近同じく講談社のパックス中日・日中辞典というコンパクトなのを購入したのですが、字が小さすぎるのと、用例にピンインが付していないこと、日中辞典部分はあまり使わないので没(廃棄)することにして、音訓索引部分だけカットして手帳の後ろの方に入れました。すると道で見つけて中国語読みができない文字などいつでも検索できてとてお気に入っています。お勧め。


手元に中英・英中辞典(Langenscheidt Pocket Dictionary Chinese-English English-Chines)があります。中国語はただただアルファベット順にならべてある。西洋人はこれで中国語覚えるのだからたいへんですよねー。でも、中国語ぺらぺらのアメリカ人とかいるので尊敬してしまいます。彼らに言わせると日本人は中国語を勉強するのは簡単だろうということですが、簡単とは言いませんが、はるかに有利な場所にいることは確かで、これを利用しないわけにはいかない。