27兆円と2千円札


麻生首相が27兆円の経済対策をやるということでたいへん素晴らしいことです。
新聞のコメントに亡き小渕首相の経済対策を若干上回り史上最高額と書いてありました。

小渕さんと言えば2000円札を作った人で、わたしは彼の経済政策がどんなに正しかったかと思うことの記念にいまだに2000円札を愛用しています(銀行の両替機で簡単に50枚作れます)。


経済は需要と供給のカーブがあるので、景気の変動は避けられないのですが、正しい政策を打てば時間はかかっても回復する。みんながみんなおなかがいっぱいという状況でもない限り、経済が止まることはない。今回の場合、日本、アメリカ、EU、中国あたりが救われているので、協力して思い切って通貨を発行し続ける(債券を発行する=赤字財政にする)、生産につながる投資を続ける、つまりニューディールをやり続ければどこかで効果が出てくると思います。


追記:このようなことを書いたあとに、「麻生内閣小沢民主のより、はるかに強力に日本経済を立て直すと思われる政策を、中学生でも分かるように解説してみる」http://d.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/20081103/p1という記事がはてなブックマークを集めていました。
おもしろく読みました。いろいろ間違えていますが、基本的には合っています。
今はお金を発行するしかなくて、それが出来る国は日本、アメリカ、EU、中国しかなくて、中でも日本が筆頭というのは、世界中の合意だと思います。麻生首相も小沢も、オバマも世界中のだれもかれもがそう思っている。そううつ病と同じで、ウツには薬がないことはないが、躁は被害をもたらすだけ。デフレには打つ手はあるが、バブルは止められない。サブプライムについては、このくらいではじけてよかったと思う時期が比較的早くくるかもしれない。


えっと、あの記事の間違いは簡単で、日本以外に置き換えてみればいい。話の中でもジンバブエは出てきますが、そういう極端な例ではなくても、そこそこちゃんとした国々が歴史上たくさん滅びていて、滅びる前には通貨の下落(インフレ)が起きています。そのときお金の印刷機を止めても遅いのだと思う。インフレの方がデフレより怖い。