ドレスデンの空襲

日本が受けた空襲や原爆のことが話題になると、それで何人死んだの? という疑問がわきます。日本のことですから、何万何千何百何十何人とか記録が残っていて、それ以外にも不明者多数とか書いてありますが、そうすると南京じゃ何十万だとか、ドレスデンでも何十万人だとか、第二次世界大戦でロシアやポーランドはそれぞれ数千万人死んだんだって、と言われた覚えがあります。 へー、世界中大変だったんですねと思ったものですが、つい最近インターネットで検証を試みました。

きっかけは、NHKの「引揚げはこうして実現した~旧満州・葫蘆島への道」の中で終戦時外地に居た日本人は民間人三百何十万人、兵隊三百何十万人、合計6百何十万人、そのうち百何十万人が満州に居た、というような話から始まっていて、おっとそこまでわかっているのなら国別にもわからないかと思い、ネットを検索してみたのがはじまりです。「終戦時 外地 日本人」とかで検索したのですが、結果はあまり芳しくありません。そこで、英語に切り替えてworld war IIとか読んでいると、死者数(casualties)というのが詳しく載っているページがありました。むかしポーランドは4千万の人口の2千万が死んだと聞かされていたのが数百万に減っている。

で、ドレスデンの空襲ですが、25,000人が現在の数字。25,000人が少ないわけではないですが、やはり東京その他の都市の空襲、長崎・広島の原爆は歴史上桁違いな悲劇であったと思った次第です。en.wikipedia.orgの"strategic bombing during world war II"あたりが参考になります。

引揚時に亡くなった民間人・軍人も数十万人にのぼりますが、これはまた別の話だと思います。

ドレスデンの空襲のことを小説に書いたKurt Vonnegut Jr.カート・ヴォネガットJr.あたりはどのように認識していたのだろう。どこかで"人はどうせ死ぬんだ"と書いていたのを思い出します。

私の認識:
1.人はどうせ死ぬ
2.人が人を撃ったり、襲ったりするのはしょうがない(お互い様だったり、恐怖だったり、動物的本能だったりする)
3.戦略的に空襲などで殺戮をかけるのは政治的判断
4.経済制裁や単なる無視で人が多数死ぬ場合も多々ある
5.教育・民度・民主主義大切

以上