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鈴木雄二「満室賃貸革命」

タイトルをフルで書くと、
「近隣物件よりも高い賃料で長く設ける満室賃貸革命」
で、帯には、
「その秘密は音楽にあった。」
というもので、賃貸マンションを建てるオーナー向けの本だと思うのですが、たいへん参考になったので感想を書きます。


音楽のための防音についてはトラブルに巻き込まれた際の責任問題にならないようにするためか、隔靴掻痒というかなかなか断言して書かれているものがありません。ネットで調べても裁判の判例をみてもなにか疑問符をつけてしまうのが多い。結局人間関係が大事みたいなことが書かれてたりして、そりゃそうでしょうが、ぶつぶつ....。


さて、そんな中で音楽マンションとか、ミュージションとか、防音を売り物にした賃貸マンションがたち始めています。28平米とたいへん狭く、賃貸料12万円とたいへん高く、それでも満室が続いているというお話。防音が売りものなので失敗談も含めいろいろ書いてあるのがおもしろかった。失敗談では地下室をスタジオにしたマンションを建てたところ、音が配管を伝わってしまってどうしてもそれが解決しなかったことが書かれてました。


著者の書いている主旨とはずれると思うのですが、わたしが参考になったことがあります。


1.分譲マンションの一室を防音仕様にしたり、防音室を入れたりするには莫大なお金がかかります、と書いてある。ということは逆に言えば、これより音楽マンションの方がよいとは言っていない。自分はこの方向で考えていたのでとても安心しました。

2.D-65というたいへん高い遮音性能をうたっていますが、一方で喧騒音を利用すると書いてあります。喧騒音とは道路など外から聞こえてくる雑音のことでこれがマスキング効果がある。喧騒音を利用するためにD-65であっても夜間は練習禁止にしているとのこと。


そのほかにもいろいろな具体的なことが書いてあって、ちょっと拾い物の本だと思いました。


以上