翻訳デマつづき

前回どのように翻訳を通じてデマができあがるかを書きました。


http://d.hatena.ne.jp/niming538/20110404


つまり構図としては日本のマスコミが言っていることを英語に訳されたサイトをみて、海外からの情報として逆輸入するという図式です。


日本政府の情報開示が遅いと海外から批判されているという類の記事はすべてこれに当たると思います。日本のマスコミが政府の情報開示が遅いと言っていると海外の記事に書かれているものを引用して海外で情報開示が遅いと怒っているという記事に仕立て上げる。ま昔からある手法ですが。


翻訳によるデマではないですが、れっきとしたニュースで、「風力・太陽光エネが原発を逆転」というのがあって、これはさすがでたらめでしょう、と思いました。


http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110416/dst11041610380011-n1.htm


中を読むと「風力や太陽光などの再生可能エネルギー原発を初めて逆転したとする世界の原子力産業に関する報告書を米シンクタンク「ワールドウオッチ研究所」が15日までにまとめた。」と書いてある。英語のサイトも同じことしか書いていない。横にグラフがついていて、膨大な量が風力発電になっている。風力発電をやろうとしている国は中国しかなくてそれでも桁違いに少ないはずなので、そもそもこの「ワールドウオッチ研究所」がおかしいと思うのと、それをニュースにしている共同通信がおかしいと思います。