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調律とうなり

ヤマハのサイト
http://www.yamaha.co.jp/plus/piano/?ln=ja&cn=10303&pg=4

3本の弦のピッチをずらすと音が良くなる

という記事があってわけのわからないことが書いてあります。

「1つの鍵盤に対応する3本の弦のピッチ(音の高さ)を正確に同じに合わせるのではなく、微妙にずらすことによって、音を豊かにすることができるのです。」


微妙にずらすもなにもピアノは木でできていて、弦をネジで留めているだけなのですから、調律したとたんから3本弦はずれています。
多くの場合ほんの少しのずれなのでゆっくりしたうなりしか聞こえませんが、うなるのでしろうとにもわかります。
うなりの波長がたとえば10秒なら3本のうちどれかとどれかが1/10ヘルツずれているということかな。
セントで言うとどう計算すればいいのでしょうか。


2.0の12乗根は1.05946
たとえば440ヘルツでいえば、
440 * 0.05946 = 26.16ヘルツ
これが100セントなので、
100 : 26.16 = x : 1/10
x = 100 / (26.16 * 10) = 0.03823 セント


こんな感じかと思います。ざっくり言って1セント以下のずれはかならずあると思います。


寡聞にして、英語で書かれた調律についての記事で、3本弦を音を良くするためにわざとずらすようなことを読んだことはありません。
ヤマハの英語のサイトにもないと思います。


そんなことより、他の弦との調和やハンマーの硬さ、キーの深さ重さなど、調整しなければいけないことは山のようにあるので、この記事はとてもバランスを欠いたものだと思います。