読書感想

水村美苗

水村美苗の『日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で』という本が評判で、数日前にアマゾンに頼んだのですが、まだ届きません。なんとなく話は想像がつくので、多分読んだら感想を書かないと思う。 日々、膨大な量の日本語と英語を読む自分としては、日本語も…

レンタルサーバ活用ガイド

本やでみつけたのですが、気に入ったのでご紹介。 レンタルサーバ活用ガイド 島田裕二,久保隆太郎 著 技術評論社 なぜ気に入ったかと言うと、単純に自分の好きなさくらインターネットがメインに紹介されていたことによるのですが、なぜ「さくらインターネッ…

チョムスキーとピンカー

チョムスキー(Noam Chomsky)とピンカー(Steven Pinker)という変形生成文法の学者がいて、本を何冊か買って好きなのですが、いろいろ批判されている。批判の中のひとつが、彼らが言語は「人」しかしゃべらない、と主張していることがあります。 動物学として…

Everyday Scripting with Ruby

題名間違っているかもしれない。とてもおもしろい。256本のようにふざけてはいないけど、とても実務的なのが似ているかもしれない。 適度に軽くて実用的なRuby関係の本を探していたのでとても気に入っています。 最初のスクリプトが、とあるフォルダー以下の…

日本人になった祖先たち

このところ、ミトコンドリアDNAについて書いているので、この本を逃すわけにはいきません。 「日本人になった祖先たち―DNAから解明するその多元的構造」篠田謙一 サイエンスゼロに出た先生ですので、言っていることは大体同じです。本の方が情報量が多いのと…

通訳/インタープリター

通訳/インタープリター、スキ・キム (著)を読了。 まず、よかった点として、おもしろかったです。ミステリーとしておもしろいし、アメリカにおける韓国人社会、その子供たちのアメリカ文化とのつきあい、等々、興味のつきないところかと思います。 題名から…

人類の足跡10万年全史

「人類の足跡10万年全史」スティーヴン オッペンハイマー、を読書中です。じゃっかん読みにくいですが、ミトコンドリアDNAが母からだけ遺伝することとY染色体(男性だけ遺伝)を用いて各人種がいつどのように分かれて行ったかが書いてある(はず)。 つい最…

プログラマの数学

わたしにとって、そんなに目新しいことが書いてあったわけではないのですが、めちゃおもしろかった。 結城 浩 (著) ゼロの話、数列、無限、素数、帰納法、再帰、数えられるということ、等々、ちょっと視点を変えて説明するだけでこんなにおもしろくなるのだ…

眠りの悩み相談室

眠りの悩み相談室 粂 和彦 (著)眠りの悩みっていろいろあるんですねー。後半、たくさんの症例が載っていて参考になります。 わたしは軽い睡眠障害で、入眠時に恐怖感があります。その辺のこと書いてないかなぁ、というのりで買って読んだのですが、これに関…

究極の会議

本が横書きなのと版形が気に入りました。さらっと読めてしまいました。 鈴木 健 (著) 単純に言うと、議事録をプロジェクターで画面に映しながら議論するといいタイプの会議(プロジェクトの進捗会議など)がある、という話で、たまたまそういう方向に会議を…

溥儀―清朝最後の皇帝

入江曜子著「溥儀―清朝最後の皇帝」を読み終わりました。 溥儀の自伝や、その中国語版、さらにその新版、またジョンストンの「紫禁城の黄昏」など読んだあとでいまさらですが、それでもおもしろかった。でもやっぱ自伝やジョンストンのように一次資料に近い…

街場の中国論

ちょっと、これはひどい、と思いました。どこかの大学でやった講義を本にしたということですが、予備知識なしでも常識的に考えることにより、いろんなことが理解できるというふれこみですが、世界はそんなに甘くないです。事実はひとつひとつ検証しなければ…

ホーキング

ホーキング、宇宙を語る―ビッグバンからブラックホールまで この本の洋書、ペーパーバックを長いこと本箱で眠っていたのですが、思いついてScansnap S500でスキャンして読み始めました。Stephen Hawking, The Brief History of Time、ほぼ読み終わるところで…

ジョン・ダワー「敗北を抱きしめて増補版」

数日前に朝日新聞にジョン・ダワー教授がコメントを寄せていて、以前上記の本を読んで感銘を受けたのを思い出しました。この本は、戦後の日本の人々がいろんな形でいかに敗戦を受け止め、一生懸命生きて言ったかがさまざまな資料を元に描かれているものです…

殿様の通信簿 磯田 道史

を読み終わりました。 以前、同じ著者の、 武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 というのを読んで、 とてもおもしろかったので、その流れです。 時代劇や司馬遼太郎なんかを読むとどこまでが事実(一次資料)でどこからが著者の類推かがわからないの…

オタク的中国学入門―と学会レポート

明木茂夫(著) というのを本屋で見つけて買いました。前から中国語マニアにはオタク的な部分があると思っていたので、そんな興味で買いました。実におもしろい。冒頭の章が、電車男の中国語訳(台湾訳、上海訳)を見比べながらの話です。わたしは電車男自体を…

江戸の読書熱―自学する読者と書籍流通

鈴木 俊幸という本があって、江戸時代18世紀にいかに一般市民まで本を読むことが一般化したか、ひらかなさえ読めれば論語が読めるしくみがいかに成立したかあたりが書かれているらしい。いま注文したところなので、まだ読んでいませんが、わたしの興味は論語…

国家の品格

年末の日曜日なので今年のベストセラーや今年の3冊とか特集がありますが、国家の品格という本が売れたそうで、自分も読んだのですが、ちょっとね。本はほめるだけでよくてネットでけなしても意味がないという主義ですが、この本はひどい。すぐ読み終わるから…