APL/J言語:ハウスキーピング(身の回りの整理)

長いセッションの場合動詞や名詞にアサインした名前を覚えるのが難しくなる場合があります。外部接続詞!:(エクスクラメーションマークコロン)を使って名前を表示したり消去したりできます。

   b=: 3* a=: i. 6
   sum=: +/
   tri=: sum\ a
   names=: 4!:1

   names 0
 +-+-+---+
 |a|b|tri|
 +-+-+---+

   names 3
 +-----+---+
 |names|sum|
 +-----+---+

   erase=: 4!:55
   erase <'tri'
1

   names 0 3
 +-+-+-----+-----+---+
 |a|b|erase|names|sum|
 +-+-+-----+-----+---+

   erase names 0
1 1

   names 0 3
 +-----+-----+---+
 |erase|names|sum|
 +-----+-----+---+

ウィンドウズのドロップダウンメニューはセッションの保存、読み込み、印刷などの機能があります。スクリプトウィンドウを開き、文の入力、編集ができ、そこから通常の実行ウィンドウに結果を出力できます。

スクリプトウィンドウと実行ウィンドウを横に並べて、スクリプトを実行した結果をすぐに見ることが出来ます。

詳しくはヘルプファイルに書いてありますが、profile.ijsというスクリプトファイルでもハウスキーピング機能が提供されています。メニューからもいくつかの機能が明示的に実行できます。またユーザーマニュアルにあるやりかたでコマンドラインで指定すればセッションで自動的に実行することが出来ます。


演習:

10.1 この章で紹介されれたプログラムを入力し実験してみよ。

10.2 次の文を入力し、エンターキーで実行せよ。

   +/ 2 3 5 * i. 3
13

10.3 上向きアローキーで演習10.2の行にカーソルをもって行き、エンターキーを押すことでその行をインプット行にコピーし、左向きアローキーで*(アスタリスク記号)のところまでカーソルを移動し、バックスペースキーでその記号を消し、-(マイナス)を入力することにより、掛け算を引き算にして、出来上がった文をエンターキーで実行してみよ。

   +/ 2 3 5 - i. 3
7

10.4 カーソルを演習10.3のiの文字のすぐ左に位置させた上で、コントロールキーを押しながらファンクションキーのF1を押して、原始動詞i.(アイドット)のJディクショナリーの定義のページを表示させてみよ。

10.5 演習10.4のページをエスケープキーを押すことにより、画面をクローズし、次にカーソルを文全体の左、最初の文字より数スペース左に位置させ、再度、コントロールキーとファンクションキーのF1を押して、文を単語に分解したボックスを表示させてみよ。

以上