APL/J言語:名前と表示

いままでのところで使われた通常の名前以外にさらに3クラスの名前があります。
1) $:(ドルコロン)は自己参照に用いられ、名前をつけないで帰納的に動詞を定義することを可能にしている。22章を参照。
2) xとyという名前が明示的定義では使われる。詳細は18章にあるが、明示的定義においてx、yは引数を表します。
3) 名前の末尾にアンダーバーを二つもつ名前(ab_cd_のような名前)はロケール特有の名前(ローカティブ)である。ロケールFでの名称はロケールGから参照する場合末尾にアンダーバーでロケール名をはさんだ記述をすることにより参照する。たとえばpqr_F_というようになる。こうすることにより、ロケールGで同じ名前があった場合に競合するのを防ぐことができる。詳細についてはパートIIのI章をを参照。

名前だけを入力した際の表示の形式は9!:3で指定する。付録Aを参照。

   mean=: +/ % #
   9!:3 (4)   NB.ツリー形式
   mean
   +- / --- +
 --+- %      
   +- #      

   9!:3 (5)   NB.線形式
   mean
 +/ % #

マルチ表示も可能である。

   9!:3 (5 4 2)
   mean
 +/ % #
   +- / --- +
 --+- %      
   +- #      
 +-----+-+-+
 |+-+-+|%|#|
 ||+|/|| | |
 |+-+-+| | |
 +-----+-+-+

演習:
17.1 ロケール依存名称(ローカティブ)について実験せよ。