通訳/インタープリター


通訳/インタープリター、スキ・キム (著)を読了。


まず、よかった点として、おもしろかったです。ミステリーとしておもしろいし、アメリカにおける韓国人社会、その子供たちのアメリカ文化とのつきあい、等々、興味のつきないところかと思います。


題名から感じられる言語文化の距離感というか、日本の苦労してきた文明論的なものはごっそり欠けていて、むしろステレオタイプな韓国人文化論に近い感じがするのは、著者がもうアメリカ人化してしまった韓国人だからなのだろうか。韓国人はこういうものなのだろうか。不思議。他の作品も読んでみたいと思いました。