cygwinのutf-8化


UnixWindowsMacも多国語対応なんてむかしからできているようなことをつい言い勝ちですが、じつはほんとにでき始めたのは最近です。おっと、文句を書きたいのではなかった。世の中素晴らしいね、と言いたい。


Debian系のLinuxですが、EeePCの日本語化で、ウソのように日本語化(UTF-8化)が簡単になっていたので、ひょっとしてWindows上のCygwin環境も昔と変わって多国語が使えるようになっているかもしれない、と調べ始めて、やってみて、成功したので備忘です。


CygwinWindows上のDOSプロンプト(DOS窓コマンドプロンプト)で相当高レベルのUnix環境を実現しているたいへん便利なソフトです。まずこれを入れました。http://www.cygwin.com/。まずここで注意は、英語なのでつい通常のインストールみたいにyes、yes、yesで済ませてしまうと、デフォルトでは通常のLinuxで当たり前に入っているものが付いてこない。いまどきのWindowsマシンならばDefaultをすべてやめて全部入りにしても大丈夫ですので、入れる。するとPerlも使えるフツーのUnix(Linux?)になります。

次にLife with UTF-8 Cygwin(http://www.okisoft.co.jp/esc/cygwin-20.html)からUTF-8版cygwin1.dllとそれに関連した設定等をダウンロードして、cygwin1.dll等はC:\cygwin\bin\に、それ以外の設定ファイルは、C:\cygwin\home\(username)\に入れます。bashrcとinputrcは頭にドットのついたファイル名に変更する必要があります。Cygwinを再起動すれば、この時点でAlt+[半角/全角]で日本語入力が可能、w3m -dump -O UTF-8 http://www.bp7e.com/tsfont.htmlとかして日本語サイトを読むと、日本語は表示されます。しかし、中国語は表示されません。


さて、これはUTF-8化は成功しているけれど、ターミナルにコマンドプロンプトを使っているからで、この回避方法がないか、探してみたのですがとりあえずありませんでした。となると、ターミナルを変えることになります。試してみたのがTeraTermPuTTY、ckターミナルエミュレータです。TeraTermはつなげることはできたのですが、中国語簡体字はフォントが対応していませんでした。PuTTYは、cygterm.exeというのを経由して起動します。これで一応Okです。ckターミナルエミュレータは、ジオシティーズのが「ページが見つかりません」になってしまうのであきらめかけたのですが、

http://sohda.net/cygwin/dist/mirror/www.geocities.jp/meir/cygwin_ck/

というところから最新版ck-3.2.1-bin.zipをダウンロードして、解凍して、C:\cygwin\bin\に入れ、Cygwin上からckとタイプして起動すると、中国語簡体字を含むUTF-8対応のターミナルになりました。PuTTYより設定が簡単なので、お勧めです。


というわけで、PuTTYとckターミナルエミュレータの2つの方法が成功しています。


ようやく、当たり前のことが当たり前にできる時代が来たと思います。たくさんの先人たちに感謝。