江戸時代の金融政策


江戸時代は260年も続いて、その間一応金本位制であった。しかしながら、銀貨に占める銀の含有量をだんだん下げて行って、一方で金貨銀貨交換比率をほぼ一定に維持したので、現代で言えば国債を発行し続けて、マネーサプライを増やしていったと言える。そのツケは鎖国が続いている間は別に大丈夫だったが、鎖国が崩れ、世界マーケットでの金銀交換比率を受け入れざるを得ない時点で経済は崩壊し、金が日本から流出し、未曾有のインフレになり、江戸幕府の崩壊になる。

簡単に言えばこんなことだったと思う。たぶん本もたくさん出ていることでしょう。


さて、これを今の金融危機に置き換えると、国債を発行してマネーサプライを増やすべき時期なので、江戸時代が260年続いたように、問題なく景気は回復すると思う。


そのツケは将来に残されたか、将来の子供たちへの借金か? というのはまた難しい問題であるが、幕末の開国との比喩で言えば、物価との関係をウォッチしておけば問題ないと思う。どうか。