ブックスキャン

キンドルはたいへん優秀なPDFリーダーです。なので、持っている本をみんなスキャンして持ち歩きたい。ところがスキャンするにも手間ヒマかかるわけで数冊やっただけで計画が頓挫しています。


本のスキャニングサービスはいくつかあって、海外にもありますが、日本でも一般化しつつあります。


わたし的にはあたりまえだと思うのですが、反対論があって、ひとつは著作権法がらみでコピーはいけないというもの、もうひとつは本を裁断してしまうなんて、文化への冒涜だというものです。気持ちはわからないでもないですが、自分が働いて得たお金で買った本を自分で好きな方法で読むことに制限をつける方がおかしいし、大体本を書いた人だって売れて欲しい、読んで欲しいから書いたのでしょうから、その方向にちゃんと向いていれば反対論はばかばかしいと思います。


日本は世界で一番いいところだと思うことの一つに、本屋が多い、図書館が多い、本が安い、識字率が高い(文盲率が低いと書こうとしたらモンモウが変換できなかった。びっくり。)、たくさんの人が文章を空気のように書いたり読んだりしている、ということがあります。本が売れなくなってきているとか、電子書籍化が遅れているとか、それはそれでおもしろい課題ですが、あまり過敏になってはいけないと思います。古本屋があっても本は売れるし、図書館があっても本は売れる。世界の超高級な本が翻訳という手数をかけた後でも元の本より安く売られるようなマーケットでそれでも作家や翻訳家が食べていけている。苦労してるだろうな、と思わないでもないですが、国の文化とか生産性とかは非常にトータルなものですので、あんまり短絡的に考えないでグレーゾーンはグレーゾーンで残しながら進んで行ったらいいと思います。


以上