おとなのピアノ独学のすすめ

広瀬宣道という人の書いた「おとなのピアノ独学のすすめ」というのを読みました。


いまはピアノについて書かれたものならなんでも楽しく読んでしまうので、これも楽しく読みました。この人は楽譜を使わずに指を見て覚えるのが好きのようで、この本以外にも楽譜を使わないレッスン方法の本を書いていたりします。絵で見て弾けるピアノ入門だったけかな。


わたしは楽譜が好きだし、楽譜なしでピアノを覚えるなんて邪道だと思いますが、彼がいろいろな角度から書いているように、楽器を弾くということは音楽を弾きたいということであって、その際楽譜がじゃまだったり、どうせ覚えて弾くのだから楽譜なしの方法で学んでもよいというように、いろいろ考えたり感じたりすることはとても大切だと思います。


古本屋で買ったのですが、この手の本はあまり売れないので古本屋を探すのがよいと思いついて、歩き回ったら高価な楽譜が100円で売っているのをみつけたり、いろいろ収穫がありました。


独学でショパンの「英雄ポロネーズ」をマスターしたというキャッチフレーズで、それはいい! と思うひとなら必読かもしれない。


わたし自身は先生に見てもらいながらバッハの練習をする毎日なのと、独学としては、唱歌や流行歌にCとかFとか和音がついた楽譜で左手伴奏、右手メロディー、というのを楽しんでいます。このあたりがフツーだと思いますがどうでしょうか。
試しに、ショパンの「英雄ポロネーズ」を弾きたいと言ったら、先生なんて言うかしら。たぶん「ホントに?」とか「本気?」とか言われそう。人を試してはいけませんね。本当にショパンの「英雄ポロネーズ」に自分の貴重な時間を投資したいと思うなら、また、その後の人生をどう考えているのか、よく考えてからの方がいいと思う。わたし的には好きならまず楽譜を買って、楽譜みながら聞いて、好きなところとか弾けそうなところをポロロンと弾いて、気に入ったら、人を捕まえて「ネェネェ聞いてください」をやる、という流れかな。聴衆がいるかどうかもポイントだと思う。病院や養老院の談話室においてある電子ピアノで弾いて聞いてもらえるかなぁ。バッハで大丈夫なのだからたぶん大丈夫でしょう。


以上。