ハノンとプログラミング

先日書いたように、

Scheme手習い(The Little Schemer)


というプログラミングの本を読んでいるのですが、この序文(本の題名が、The Littler Lisperだったころに書かれた序文)に、

Lispプログラミングの生徒にとって、The Little Lisperは、
ピアノの生徒にとってのハノンの指の訓練やチェルニーの練習曲集と
同じようなものである。

と書いてあって、アメリカでもハノンやチェルニーが少なくとも20世紀末あたりでは普通である(あった)ことの証明になると思いました。


ハノンやチェルニーが嫌いなのに無理にやることはおすすめしませんが、まるでハノンやチェルニーが時代遅れで、悪の象徴のように言ったり、かわりに出てくるのが禅問答のような脱力奏法では、生徒が浮かばれません。先生はもっと感性と頭を使って指導してほしいものです。


ハノンで勉強したというのは、「パリ左岸のピアノ工房」のアメリカ人も書いています。こちらはあまりうれしそうには書いていませんが。