アフリカの奇跡ってルワンダの奇跡のことだったのね。
NHKの番組を見て、その前にルワンダの涙も見てて、これは情報操作だと感じました。
以下、疑問を書きます。
16年前に虐殺があって海外に逃げたツチ族がディアスポラ(離散者)となり、海外の教育を受けて、いま帰国して国の発展を助けているというあらすじです。
疑問その1.ツチ族フツ族という区別のない国家建設と言いながら番組全体を通してその言い方をしている。ツチ族とフツ族は民族ではなく、同じ民族で政治的・経済的な地位による区別であるというのが世界の常識ではないか。
疑問その2.虐殺があったのは現在世界的に事実と認められているが、難民についてはそのほとんどがフツ族(虐殺した側)であることを忘れてはいけない。いまだに周辺諸国に数百万の単位でいると思う。
疑問その3.なによりも人口問題を語っていない。人口爆発が起きて、食べていけなくなった層に過激派が勢力を伸ばしたことが原因だったというのが大枠なのではないか。
これらのことが言及されていないわけではないですが、全体としては虐殺があって、それを正した側が政権にあって、政治が安定したので、経済が発展しているという話に聞こえる。
これを経済的な観点からみると、なるほどと思う点があります。
あるレベルに達した経済単位(国家)が経済的に離陸するためには、安い労働力を自由に移動できるしくみが必要。その辺が出来たのが中国で、生活レベルの高い都市住民と、生産性が低いが人口が多い農村住民を戸籍によって差別することと、共産主義による完全支配が機能している。
ルワンダの場合、虐殺とか内戦を鎮めたことが政権の正当性を示す一方、多量の難民を虐殺した側として、国外に置くことにより、ルワンダの経済発展に必要な限りにおいて帰国させることができる。
この仕組みはある意味鉄壁なので、ルワンダを中心としたアフリカの奇跡は固いとおもいます。
投資しようかしら。
(お詫び)すごく勝手な観点で書いたので、人を傷つけていると思います。その点はあやまります。申し訳ありません。
経済的な観点からの言及ですので、善悪に言及しているように書いている部分は、あくまで経済的な観点として意味をもつ善悪ですので、正しいかどうかは二の次です。
申し訳ありません。
番組自体はおもしろいです。言語を聞くこととか、言語が通じている様を見ることとか、そこそこ安全なんだ、とか映像でしかわからないことがたくさん分かります。
以上
追記:やはり、ちょっとつらいね。ルワンダのツチ族もフツ族も悪くなくて、周辺の国家による陰謀とデマによる侵略だったとすると、われわれが信じ込まされているのは架空の歴史ということになる。虐殺というと、あったかなかったか、誰が誰を、計画的かどうか、の3点で語られがちですが、多くの場合、実数はつかめない、だれが誰をというものではない、パニックによるものだったという場合があります。政治問題化することによって得する側が居たり、そもそも複雑な周辺国家との政治状況の中での話で真空の中で起こったことではなかったりする。
しかたのないことで、結果がよければいいじゃんと思わないでもないですが、たぶん人類が亡びるときも正義はないのだろうなぁ、と思ってしまいます。
以上