エミュレーター

お金に余裕のある方は、ClassPad を買うより、ウィンドウズ上で動くエミュレーターを買うとよいかもしれません。ClassPad は 160 ドルくらいですが、このアプリケーション ( ClassPad Manager ) はなんと 580 ドルもします。


ウィキペディアによると、カシオはまずウィンドウズ上で CAS (数式処理システム)プログラムを作成し、その出来があまりに良かったので製品化したとのことが書かれています。また、 CAS の一覧表のページにも Mathematica などと並んで ClassPad があって、開発者の欄が Proprietary になっている要するに Casio の製品ということなのですが、いくらカシオが開発能力があるからと言って、これは変なので調べてみました。


すると、Saltire という会社のページ (saltire.com) に、数学に特化した各種プログラム作成、カシオにも製品を提供している、と書いてある。間違いなさそうですね。


ClassPad の数式処理がどんなに素晴らしいかと言うと、数学って数式だけでなく、グラフ、図形、行列、表、リスト、ベクトル、等々いろんなことをいろんな風に組み合わせるのが大切なので、それができている。数式をタッチペンで選択して、グラフ画面にずるずると引きずるとグラフを描いてくれる。Solver というコマンドで回答を計算してくれる。任意の三角形を描いて外接円を描いたり、面積を計算したりができる。行列の入力のしやすさも特筆ものです。アルファベットを選ぶように行列のテンプレートを選ぶと自由な大きさの行列の入れ物ができるのでそこに数字を入力して変数に入れれば、固有値など計算できます。


エクセルなど足元にも及びません。


eActivity というエディターというかワープロのようなアプリケーションがあるのですが、これがまたすごい。文の中に、数式処理や、グラフや、図形が入れられます。統合環境として完成されています。この環境を利用した数学教育用のデータがたくさん無料で用意されています。今年の夏休みは数学三昧になりそうです。