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人類の足跡10万年全史

ミトコンドリアDNA 読書感想


「人類の足跡10万年全史」スティーヴン オッペンハイマー、を読書中です。じゃっかん読みにくいですが、ミトコンドリアDNAが母からだけ遺伝することとY染色体(男性だけ遺伝)を用いて各人種がいつどのように分かれて行ったかが書いてある(はず)。


つい最近読み終わった本「考古学・人類学・言語学との対話―日本語はどこから来たのか」馬場 悠男、大野 晋、金関 恕、ほか、も、もう少しこのようなDNAレベルで明確なこと、議論のあることを分別して議論してくれると助かる、と思いました。


しばらく前に読んで、何度も見返している、ジャレド・ダイアモンドの「文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの」は、ミトコンドリアDNA等の研究成果を踏まえた上で書かれているので、ずっと納得して読めます。


「人類の足跡10万年全史」読了後に追記します。


追記:読了。いやはや、おもしろかった。いままで、最後の氷河期(2万年前から1万年前)以降が現代につながる、民族、人種、文化と考えていましたが、基本的にはその前に人が移動して、氷河期に枝分かれが絶滅したり、地図が入れ替わったりしてその後が現在につながる感じ。アメリカインディアンも氷河期につながっていたときに移動したのではなくて、その前に移動して、氷河期に北アメリカの大部分が絶滅し、その後避難していた一部が戻ったという話。ミトコンドリアDNAによる枝分かれの多様性が南に多く、その一部だけが北にあることの説明がこれによってできる。
日本も相当言及されているのですが、もっと詳しく知りたい。


追記:ネットで「ミトコンドリア DNA 日本人」あたりで検索すると、なかなかちゃんとしたサイトがない。結局、Bryan Sykesの「イブの娘たち」につながる。http://www.shop.oxfordancestors.com/index.php
オッペンハイマーもサイクスもイギリスの学者のようなので、DNAによる系統研究はイギリスに集約されているのかもしれない。人種差別問題もあって微妙なので、アメリカや日本では難しいのかもしれないと思う。
上記のサイトの地図も人類の足跡10万年全史の地図も日本への人の移動が樺太経由の矢印になっています。最初は、4万年以上前に海岸をつたって貝を採取しながら来る。このころの遺伝子はとても古いもの。その後、各種モンゴロイドが来るのですが、最終的には、最後の氷河期に中国やシベリアに人が住めなくなって、一方海面が下がったので、陸地が非常に増えて、非常にたくさんの人の移動が可能になった。
という観点からは、いままで紀元前3世紀ごろに弥生人、騎馬民族が朝鮮から渡って来たとかというのとはスケールが違う話になる。
日本人が南方から来たというのも、実際南方から来たようですが、海を渡って来たのではなく、大昔に海岸を貝を採取しながら歩いて来たという感じですかね。


知りたいこと。日本人、と一概に言っても多様性があるので、パーセントで知りたい。個別に知りたい。わたしが世界を旅した感覚から言うと、韓国人、中国人より、日本人の方が多様性がある。端的に言って見かけが変。美意識って偏狭だから、つい「醜い」と言いがちですが、人類というか地球にとって多様性だけに意味があるとすれば、アフリカと日本が救い、と思う。
知りたいことその2。現代の非アフリカ系人類がアフリカから出た一つのミトコンドリア・イブから出たなかで、言語の分布、変化をちゃんと知りたい。北モンゴロイドに中国人も入ってしまうと、モンゴル語系と中国語系ってそんなに遠くない、という話になってしまいます。ま、そうかもね、と納得しないでもない。朝鮮語アイヌ語が日本語と近いと言われても、結局勉強していると中国語の方がわかりよかったりするので、言語で人種を定義するのは無理と思う。が、しかし知りたい。この気持ちはなにかな、と考えると、日本人が日本人としてあることの80%くらいは、日本語が持つ世界観なのではないか、という感じだと思う。わかりません。