音痴の治し方(ドレミ唱)

音痴の治し方にドレミで歌うというのがあります。

 

鍵盤楽器の安いの(カシオのSA-46とか)を手に入れて、例えばチューリップの歌をドレミで歌いながら、キーを押します。

 

ドレミ。ドレミ。ソミレド。レミレ。

ドレミ。ドレミ。ソミレド。レミド。

ソソミソ。ララソ。ミミレレド。

 

音痴なので、初めは音が合わないと思いますが、繰り返している内になんとなく合ってきます。気持よくなってきたら、たぶんこの曲に関してだけ言えば、音痴ではなくなっているのだと思います。

 

覚えたら、こんどはキーボードなしで歌ってみる。合わせる音がないとたぶん相当ずれるかもしれないけれど、それでもチューリップの歌に聞こえれば成功です。

最初のドだけあわせてもいい。

 

おなじくらいカンタンな曲だと、日の丸(しろじにあかく)とか春の小川とかあります。ニンテンドーDSにカンタン音楽力というソフトがあって、一オクターブ(ドからドまで)しか使わない曲がいっぱい入っているのでこれを使うのもいいかもしれない。

 

ドレミ唱用の歌集もネットにあります。

http://kquoe2.hatenablog.com/entry/20140206/p1

コツは、ほんとによく知っているカンタンな曲、小学校唱歌などを歌うのがいいと思います。

 

 

日本人の起源とハプログループ

2015年の暮れに、NHK

 

教科書が変わる!? 日本人のルーツをさぐる旅

 

というのをやっていて、富山の6000年前の遺跡小竹(おだけ)貝塚で人骨が91体見つかってミトコンドリアDNAが取れたとのこと。
ビデオをとりそこねたのですが、ネットで調べたらたぶんこれのことでしょう。

 

国立科学博物館便り(15) 2014年7月
2010年出土人骨のDNA分析
公益財団法人富山県文化振興財団埋蔵文化財調査事務所が2010年に発掘した人骨からミトコンドリアDNAを抽出し、APLP法とPCR-Luminex法による実験で13個体のハプログループを決定できた。
検出されたハプログループは、N9b:5個体、M9a:3個体、A:2個体、M7:2個体、G:1個体)であった。

 

テレビでは国立科学博物館人類研究部長 篠田謙一先生が、現代日本人に一番多いD4がこの中にないのは、D4が弥生時代に稲作や鉄器を日本にもたらした大陸からの人の移動があったからだと言っていました。

 

この論理構成でいくと縄文人にD4が一人でも居たら完全に論破されてしまうことになると思うのですが、篠田先生大丈夫かな。


実際、彼自身が書いた本のなかで縄文人のミトコンドリアDNAにD4があったことになっています。

 

DNAで語る日本人起源論(岩波現代全書)篠田謙一2015

 

の、p.185で東北地方から出土した中後晩期の縄文人骨で判明したミトコンドリアDNA29個体の中にD4bとD4h2が一体ずつある、と書いてある。
p.189には関東縄文人にD4があったと書いてある。

 


ハプログループD4が大陸人、弥生人というのは無理な考え方だと思います。

日本人の起源とハプログループ

新日本人の起源神話からDNA科学へ
崎谷満
2009
という本をよみました。

 

この本では次のようなことが最新の知見にもとづいて書かれています。

 

ミトコンドリアDNAハプログループとY染色体ハプログループのどちらを見ても日本人は多様性に富んでいる。
それらのハプログループで台湾に残っているものはないので、南方説は否定され、各ハプログループは北方経由で日本にやってきた。
大陸では多様性は失われたが、日本列島でお互いを排斥することなく助け合ってきた。

 

塩谷満先生は勘違いをしていて、遺伝的浮動によってハプログループは単純化するので、多様性の少ない地域から多様性の高い地域に人が移動したとは普通考えません。その確率は非常に低い。日本人が先祖とは言いませんが、南方でハプログループが多様化して、日本にやってきて、多様化したままの状態が保存されたのが日本、日本以外の各地域は遺伝的浮動によって単純化されて現在に至ると考えるのが正しいと思います。

 

追記:

もうちょっと言葉を足すと、例えばDが中国にいて、A、GがシベリアにいてBがチベットにいるとそれぞれがなんらかのルートを辿って日本にやってきた、という風に崎谷、篠田は議論するのだけれど、もっと大きなスケールで、どこかでハプログループミクスが発生して、その内中国に行ったグループではDが生き残り、シベリアに行ったグループではA、Gが生き残り、日本に来たクループではその他も含め比較的多くが生き残ったということです。

 

 

かゆみ止めに温熱療法

蒸しタオル(ホットタオル)で痒みが取れることを発見して以来人生がだいぶ楽になりました。
濡らして絞ったタオルを電子レンジで30秒チンするだけなので簡単ですが、これがけっこう熱い。
ひとにすすめるにはちょっと危険かもしれないと思って、考えてみました。

ホットタオル
カイロ
アイロン
湯たんぽ
スプー
ドライヤー
お風呂
シャワー
お灸

他にもあるかもしれないけど、このなかから自分に合ったのを選ぶといいと思います。

スプーン、というのは熱いお湯をコップに入れて、そこに大きめの金属のスプーンをひたして温めて、患部に当てるというものです。
ホットタオルよりコントロールは楽だと思います。

経験的には温熱療法はアレルギーにもアトピー、湿疹にも虫さされ、蕁麻疹にも効きます。

 

だから蚊の毒素を壊すとか、抗ヒスタミン効果ではなくて、わたしの考えでは表皮にかるく火傷を負わせているのではないかと思います。
それでかえってひどくならずに腫れ自体が速く治るのはなぜか。

想像するに、虫さされ、アレルギー、アトピーと原因はさまざまでも、痒くなってからの作用機序は皮膚の表皮の過剰反応、免疫作用が悪循環を起こしている。
表皮に軽いヤケドをおこしてこの悪循環を断つとこにより、とりあえず痒みと炎症が押さえられて、治療につながるのではないでしょうか。

 

課題 :

水虫としもやけの痒みに効くかどうかは実験していません。

いつか試してみようと思います。

 

追記:

しもやけの痒みには効きました。しもやけ自体はホットタオルで治る感じではありませんが、痒くてたまらないのは他の痒みと同様、すんなりおさまりました。

ネアンデルタール人は人類とは交配していない

ネアンデルタール人は私たちと交配した
スヴァンテ・ペーボ著


という本を読みました。

 

当たり前のことですが、現生人類はネアンデルタール人との交配の子孫ではありません。
それなのになぜスヴァンテ・ペーボほどの科学者がそう思い込んでいるのか。
という興味でナナメ読みです。

 

人類の系統はミトコンドリアDNAで相当正確にたどれます。
スヴァンテ・ペーボのチームが解読したネアンデルタール人のDNAというのはミトコンドリアDNAとは桁違いに難しい作業でこの成功によって彼は評価されています。
ミトコンドリアDNAで解析するとネアンデルタール人は人類と50万年前とか70万年前とかに分離していますので、普通に考えると混血はあり得ません。セックスしても子供ができない。


ところが解読したネアンデルタール人のDNAの変異と人類(アフリカ人、ヨーロッパ人、中国人)の変異の個所を比較するとアフリカ人にはなくてヨーロッパ人、中国人、パプア人にはある変異の一致率が偶然あり得る確率を超えている。なので、混血している。という論理です。
具体的には、非アフリカ人の一致度がアフリカ人と比べて常に2%多くて、偶然の許容率は0.4%なので偶然ではあり得ない、という言い方をしていたと思う。

 


これは確率の罠に捉えられているのだと思います。変異がすべて偶然でしかも確率が正規分布(ベル・カーブ)であるならば成り立つ議論かもしれませんが、そんなことは証明されていない。十中八九違う。

 

 

ミトコンドリアDNAによって人類は6万年前にアフリカを出て、北に向かって白人になって、東に向かってアジア人になってさらにその一部がアメリカインデアンになったことが証明されています。
これが否定できないので、中東で出会ってそれ以降の拡散に乗って世界に広まったと言っていますが、無理な説明だと思います。
偶然の一致だとすると、非アフリカ人はひとつなので、ヨーロッパ人とアジア人が一致してもおかしくありません。

 

薬の効果などを立証するときには偶然の一致を可能な限り排除しなくてはならないので、正規分布に頼らざるを得ないのですが、通常の科学的な立証に正規分布を使うときは注意して使わなければいけない(または使わない)のがよいといういい例だと思います。

 

交配の部分を別にすればDNA解析について汚染を防ぐ努力や証明方法などたいへん厳密にやっていることがわかるので残念だと思いました。

 

 追記:

この記事を書いたあと、専門家が書いた本や、一般向けの本でどうなっているか気にしながら読んでみました。マスコミやネットでの話では、ネアンデルタール人と人類の交配が証明されたという話が通ってしまっていますが、科学者は普通無視するか、軽く否定しているようです。あまりにバカバカしいので手間ヒマかけて否定しない、とか、ないことを証明するというのがあまり科学的な態度ではないので、専門家はやらないとか、せっかく注目をあびているのに水をかけたくないとか、なのでしょうが人類への理解を間違った方に導いているのでよくないなぁ、というのが私の感想です。

 

追記:2016/01/08

篠田謙一 DNAで語る日本人起源論 2015

というのを読んだら、ネアンデルタール人は人類と交配しているというのを前提にかかれていました。その結果、人類史が支離滅裂になっていて、書いてて自分でおかしいと思わないのだろうか。不思議です。 

 

追記:2016/12/30

有袋類フクロオオカミというのがいます。哺乳類とは類が違うので交配とか混血とかはまったく不可能ですが、フクロオオカミというくらいなので、オオカミやイヌに似ています。似ているくらいだからそこを形作る遺伝子は哺乳類と似ていると思われますが、遺伝子が似ているからと言って交配したことにはならない。こういうのを平行進化と呼びます。

スヴァンテ・ペーボが比較したのはネアンデルタール人の遺伝子と現代のアフリカ人、ヨーロッパ人、アジア人の遺伝子ですので、なんらかの平行進化の遺伝子変化と重なったものと思います。その証拠に縄文人など古代の人骨からとった遺伝子とネアンデルタール人からとった遺伝子を比較すると交配が否定される。一方で現代日本人は縄文人の子孫であることは立証されている。縄文以後の進化でおきた変化とネアンデルタール人の遺伝子の一部が有意に重なっていたからと言って交配が証明されたことにはなりません。

とてつもない特権: ドル

NHKワールドニュースでアメリカ経済が好調という話をしていました。インタビューに経済学者の。アイケングリーンという人がでていました。

 

とてつもない特権: 君臨する基軸通貨ドルの不安

 

という本を書いた人なのですが、想像するに、

 

たぶん、ドルは世界経済の基軸通貨であることにより、


1.無限に借金が可能である。
2.借金がかならず目減りする。返せなくなったら印刷すればよい。
3.従って、国債のデフォルトの心配をする必要がない。
4.その結果、国内経済が他国と比べて数段優位(低利で調達、高利で運用)に立てる。
6.他国がいくらがんばっても基軸通貨を変更することはできない。


という特権があります。という話だろうと思うのですが、図書館で検索したらあったので、予約しました。読み終わったらまた書きます。

 

 追記

読み終わって随分経つので内容忘れてしまいましたが、上記の想像のような本ではありませんでしたし、そこそこよい本だったと思います。が、ホント忘れてしまったのでごめん。

 

かゆみの治療

菊池新 なぜ皮膚はかゆくなるのか

 

という本に、温熱刺激は絶対おすすめできない、というようなことが書いてありました。

 

まったく納得がいきません。

 

以前書いたhttp://kquoe2.hatenablog.com/entry/2014/08/01/000000ように、たくさんの人が蒸しタオルなどの温熱療法で痒みと炎症が治っていると思います。


一応、最新の科学的知見を取り込んだとしている本ですが、その通りだとすると、かゆみについてはまだ何もわかっていないのだと思います。