雑誌「科学」の2010年4月号特集「日本人への旅」で、
沖縄の港川人(みなとがわじん)の骨について、現代の東北アジアや東南アジア集団よりも、オーストラリア先住民やニューギニア集団(オーストラロ・メラネシアン)の特徴と近い。
という話がありました。
また、先日読んだSCIENCEの論文(http://d.hatena.ne.jp/niming538/20100804)では、従来別の波の移民と考えられていたネグリート(フィリピン、マレーシア、メラネシア)も含めアジアへの人類の伝播は南からだけの一回きりの伝播を示唆していると書いてあります。
ということは、論理的に考えて一回きりの移民によって、南経由で日本まで来たということではないでしょうか。その後、東アジア人の特徴を取得して行ったと考えることが可能かと思います。つまり、いろんなところから来たのではなく、多様性を抱えつつ変化しながら南から北へ、そしてアメリカ大陸へ、一回きりの移動によって世界に広がったという考え方です。
時期は最終氷河期(ヴュルム氷期、7万年前から1万年前)で、その後温暖化により陸上が住める環境になると同時に海面が上昇して遺跡を海に流してしまいます。
いかがでしょうか。