マイノグーラとロシア

はじめに

小説家になろう、と言うサイトに「異世界黙示録マイノグーラ~破滅の文明で始める世界征服~」と言うのがあってコミカライズもされているし小説も出版されています。

いわゆる異世界ものであってロシアとは全然関係ないのですが、設定がなんとなくロシアを思わせるのでちょっと考察してみます。

設定

主人公が転生する世界のマイノグーラと言う国はシミュレーションゲームで最も邪悪な国家という設定にもかかわらず、全ての文明特徴が内政に有利で戦争に不利という、超内政特化のピーキー国家であった。

周辺には善属性の攻撃型の大国が2つがある。

始めのうちはひっそりと内政で力をつけて行くがなかなかうまく行かない。
資源がないのだが難民を匿う事によりなんとか少しずつ力をつけていく。

これらのさらに外側にシステムの違うロールプレイングゲームやテーブルトークロールプレイングゲームの敵が現れ善属性の大国を乗っ取り攻めてくる。

システムが違いルールや考え方が違う中で何度も絶体絶命に陥りながら生き延びて行く話らしい(未完、未読)。

考察

属性が悪で内政型の国家が善属性の攻撃型の国家に取り囲まれていると言うのがなんとなくロシアや中国風。異論は認めます。

シミュレーションゲームロールプレイングゲームと言うシステムが違う国家の戦いはチェスや将棋のようには行かない。数手先を読んでもそれを出し抜いたり、ひっくり返したりされる。頭脳ゲームと言うより騙し合い。孫子の兵法の世界。

いわゆる地政学相互確証破壊、第二次大戦後の国際秩序と言う枠組みはあってそれを否定はしないのだけれど、それに沿って物事が進む確証は全くないので、頭を柔軟にしてとりあえず生き残ることを考えるのが人類の一人ひとりの役割だと思う。

参考図書:
高橋杉雄 現代戦略論 -- 日本の目標は現状維持。現状を変えようとする勢力が敵。
石原莞爾 戦争史大観 -- 世界は最終戦争に向かって進んでいる。
カルロ・ゼン 幼女戦記 -- 地政学の教科書。現代を作ったのは第一次世界大戦

今の考え
1. 世界中の国が、自国が戦場にならない選択をする。トルコはエルドアンを選び、台湾は国民党を選ぶ。
1. 中国とロシアは一蓮托生。
1. 日本はアメリカに身も心も捧げる。
1. 戦争はなくならない、終わらない。
1. 経済第一。