ウクライナについて今の考え

ロシアが絶対悪と言う考えはおかしいと思う。一方、アメリカの陰謀と言うのも納得が行かない。この辺りを文字化しておいた方がよいと思うので書いておく。

ロシアが絶対悪と言う人の根拠が偏っていると思う。

  1. 侵略してきたのはロシアだ。
  2. ブチャで虐殺をした。市民を殺している。
  3. 歴史的にウクライナを搾取してきた。

仮にこれら全てが正しいとして、それで殴りかかって来たのだとするとロシアはキチガイと言うことになると思うが、戦い方、国際的な情報戦、経済運営どれを見ても合理性がありキチガイには見えない。日本が政治的にウクライナ側に立つのは良いと思うが現実認識を間違えてはいけないのではないか。

アメリカの陰謀と言うのも納得がいかない。
アメリカは陰謀の国ではあるが民主主義の国なので深慮遠謀が長期に渡って機能できない。部分部分は陰謀であってもこの戦争をどこに持っていこうとしているかまで決まっているとは思えない。敢えて言えばどう転んでもアメリカのいいようにしかならないと思っているのではないか。どう転んでもアメリカのいいようになるので目先の利益で動いていると思う。

ロシアは絶対に核を使わないと踏んで、アメリカ国民が死なないのだったら選挙に影響はない。ならば適当にウクライナを援助し続けていればオッケーぐらいの感じだと思う。ウクライナが勝ってもロシアが勝っても、どっちでも良い。いままでのシリア、イラクアフガニスタンベトナム、朝鮮、どの戦争も戦争の結果に関わらず経済的にはアメリカの勝ちだったと思っている。

ウクライナのナチ組織について。
ロシアはウクライナをナチと呼ぶがゼレンスキーもユダヤ人であり我々が思うナチとは違うみたいである。一方、アゾフ大隊やロシア義勇軍団がナチの旗を掲げる極右であることは世界が認めている。ヒトラーのナチはユダヤ人を排斥したことも事実だが主義としてロシアの殲滅を企てていてそれとウクライナの反ロシアナショナリズムが合わさったものなのではないか。ウクライナは彼らを否定していない。

現在の戦況は東部4州をロシアが押さえ、ウクライナの反転攻勢が始まった所。カホフカダム決壊があり、ルガンスクにロシア義勇軍団が侵攻し一定の地域を占拠している。

ノルドストリームを爆破してドイツ経済に破壊的なダメージを与えたのはウクライナ側であることがほぼ確定しつつあるが、ドイツのショルツ首相は現在強烈に反ロシアにカジを切ってしまっている。ついこの間までウクライナ支援に消極的だったことを考えるとなにが人を変えるのか不思議であるが、多分経済合理性なのだろう。

軍事的にはアメリカが戦闘機を出さず現状程度の援助が続けばウクライナがジリ貧。アメリカが戦闘機を出せばウクライナが領土回復と思われる。それでも世界戦争にはならないかも知れないが世界史における絶対悪がアメリカで確定する。