あまりに違うと思う
マスコミや識者の言ってることが私の感触とあまりに違うので、私が間違えているのだろうと思うのですが、あとで反省するためにも今の考えを書いておきます。
戦いはイランが凌駕していた。 そんな馬鹿な、と思うかも知れませんが、ミサイルによる飽和攻撃がイスラエルの防衛能力を上回り始めていた。 着弾率が40%くらいになっていたので、アメリカ、イギリスの助けがなければイスラエルは終わっていた。
トランプのイランの核施設の空爆はイスラエルの自殺的な攻撃をやめさせるために、イランと綿密な交渉の上で実行された。 お互い被害がゼロになるようになっている。
フォルドゥは破壊されたかも知れないし、破壊されていないかも知れない。 核攻撃が実行出来ない以上問題はそこではなく、イランがミサイルを撃ち続ける能力と、イスラエルが持つ防空能力(アイアン・ドーム)の維持の戦いだった。
制空権をイスラエルが取り、イランのミサイル発射装置が破壊されているというのは多少はあるが、ミサイル発射装置は移動式であり、フーシ派がアメリカの空爆を受けながらも未だにイスラエルに向けてミサイルを発射出来ているように、根絶は不可能である。
イラン革命防衛隊はトップを暗殺されると瓦解するタイプの軍隊ではない。停戦命令は守るだろうが、停戦命令がなければミサイルはある限り撃ち続ける。
ドローンと極超音速弾道ミサイル
ドローンはすべて撃墜された事になっている。そうなのかも知れないしそうではないのかも知れない。極超音速弾道ミサイルは使われたのかどうか、効果があったのかもはっきりしない。言えるのは今回イスラエル側が被害の報道を遮断して、攻撃の成果だけを世界に知らせたことである。報道の偏りを考慮にいれるとイスラエルの被害の規模は報道の数倍と推定される。
印象としては制空権、航空優勢を取らなくても、手持ちの武器による飽和攻撃だけで戦える。 攻撃を仕掛けた側がイスラエルであり、見かけだけでも大義さえあれば、アメリカの参戦までは戦える事が証明された。
今後
アメリカにとってイランが悪であり、イスラエルが神の国である認識は変わらない。
しかし、個々の局面ではイランの方が合理的(話がわかる)交渉相手である事は理解されつつある。ということはアメリカがしくじらなければ停戦は継続する。
停戦が継続せず、イスラエル・イランが交戦を始めた場合、アメリカは参戦出来ないが、武器供与を続ける。 中国・ロシアはイランを支援して紛争は泥沼化する。
ちなみにマスコミや解説ではイランが大きな被害を受けていて、一刻も早くイスラエルの攻撃をアメリカにやめさせて欲しかった。という基調で語られています。 それも嘘ではないけれど。