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日本人になった祖先たち


このところ、ミトコンドリアDNAについて書いているので、この本を逃すわけにはいきません。


「日本人になった祖先たち―DNAから解明するその多元的構造」篠田謙一


サイエンスゼロに出た先生ですので、言っていることは大体同じです。本の方が情報量が多いのとなにが事実でなにが推測かの区別がついてわかりやすいです。


わたしは「人類の足跡10万年全史」オッペンハイマーの影響をだいぶ受けているのですが、書かれた時期がほぼ同じでDNAのデータは同じ所見を元に書いているにしては結論はいろいろ違います。興味のある方は両方読むといいと思う。篠田先生の本ではオッペンハイマーの本は巻末の参考図書にも入っていないようです。トンデモ本なのだろうか?


1.一般の人に、データベースを直接分析させて欲しい。
2.ヨーロッパと日本は相当の母数で調べられているけどたぶん他の地域は相当いい加減だと思う。それなのにいくつかの系統についてシベリヤ中央アジア起源ではないかというのがわからない。
3.Y染色体の系統との矛盾をそのままにしているのもよろしくないと思う。


えっとなにを言っているかというと、オッペンハイマーの本とは対照的に農耕文化とともに広まった人たちがいたという立場に立っている。ヨーロッパと日本の両方についてこの理論なので、両方読み返してみる必要があると思いました。


わたし的にはミトコンドリアDNAの分布だけ見ても広範囲な征服による混血はなかったし、Y染色体もそれを支持する証拠だと思うけれど、それを前にして、そのデータを取った先生自身が形態がこれだけ変わった(中国人化した)のだから混血があったはずだという思いにとらわれすぎていると思う。