ピアノの練習に関する本や記事やブログを読んでいると、暗譜して弾く練習と、譜面を読みながら弾く練習のどちらがよいかが議論になります。
ピアノレッスンのヒントというサイトhttp://piano-advance.com/とか、
「ピアノ力」をつける!―これなら弾ける、かならず続く 角 聖子
とかでは、ピアノがうまくならない人のクセとして、手元を見ながら弾くこと、音譜を見ないで暗譜して弾くことが指摘されています。
そうは言っても普通、暗譜して弾くでしょうというのがあって、その証拠に楽譜を見ながら弾くピアニストなんていない。
Chuan C. ChangのFundamentals of Piano Practice(http://www.pianopractice.org/)はもっと極端で始めから暗譜してから弾きなさい。その方が数十倍効率がいいと言っています。
そりゃそうですよね。
わたしの結論は、
1.手元を見ながら弾くクセはつけない、
2.練習のために、暗譜する、
3.譜面を見ながら弾く練習は別途やる
つまり、仕上げたい、レパートリーにしたい曲は始めから暗譜します。そうしないと練習にならない。練習したい箇所なんか数百回練習するわけですから、毎回頭から読んで行ったら話になりません。繰り返し練習する箇所は最初から暗譜だし、目をつぶっても弾けるようにならなければいけない。ほんとの初心者のころはこれができなかったけど、英語の単語を覚えるようなもので、一フレーズ、一小節を100回繰り返せば覚えるし、自然に出てくるようになります。
譜面を見て弾くのは、ちょっと気に入ったJ-Popのピアノソロバージョンとか、いろいろ出ている簡単な楽譜をぱらぱらめくって弾いてみます。これはこれでとても楽しいし、練習になります。
折衷案のようで申し訳ありませんが、ピアノを弾くということはたぶんいろんなことがからみあっているので、人の意見を参考に自分で考えて納得して練習するのがいいと思います。
以上