「面白くて眠れなくなる数学」という本がコンビニに置いてありました。数学の本がコンビニで売れるなんて事件じゃないですか。装丁も気がきいているし、文体も楽しくて、おすすめです。最初の章にギリシャ文字β(べーた)の書き順の話が書いてあってこれが大笑い。さすが予備校の先生でこういった導入部分がすばらしいです。
ところで、次の章が「読めそうで読めない数式」という表題でここもいいのですが、英語での読み方が間違っていたり、数式は英語ではわかりやすいとか、声に出して読むのがよい、とかちょっと無茶な部分があります
わたしは英語が得意で、英語の得意な仲間といつも英語ができるやつは数学ができないやつが多くてダメだねー、とか語り合っているのですが、逆も言えて、理系の人って英語ができない人がじつに多い。仕事で必要な部分はできるのですが、たぶん情報量が少ないのだと思うのだけれど、英語の常識がないのかなぁ。英語だっていろいろじゃんとか、そんなのフツーのアメリカ人は違うね、とかが通じない。
さはさりながら、数学は理解できれば声に出して読めなくてよいとか書き方なんてどうでもいいということはなくて、そのへんがボトルネックになって数学になじめない人もたくさんいるので、この先生のアプローチはすばらしいです。
思いついて、
声に出して読む数式
声に出して読みたい数式
とかで検索したら、
声に出して読みたくない数式
という書評があっておもしろかった。
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51487731.html