読書感想: 土偶を読む

トンデモ本として紹介されていて、噂は聞いていたのですが、最近図書館で借りて読みました。

竹倉史人著 「土偶を読む」

内容は

土偶のデザインは植物の形をデザインしたもの。

と言う主張です。

これだけだとなんの根拠があって、と思うかも知れませんが、しばらく前に

「ドングリと文明」 ウィリアム・ブライアント・ローガン

という本を読んでいて、これの主張は

1万5000年前氷河期が終わってから人類は木の実を食べる時代に入り森の周辺に定住し、そこで農耕栽培を始める。

というものでした。

「ドングリと文明」の本には日本の縄文時代への言及はなくてその他の世界の話で、一方「土偶を読む」に世界がそういう時代だったという前提がないので、それぞれもう一歩説得力に欠けるけれど並べて読むと絶対これが真実、という気がしてくる。

ドングリは一シーズンで数年分、膨大な量を集めることが出来るというのは多分子供の頃山でドングリを拾ったことのある人は、そうかも、と思うと思う。子供の感覚としては無限に落ちているよね。

詳しい事はそれぞれの本を読んで欲しい。この記事で言いたいのはそれぞれが言及していないのが残念、ということと、多分真実なのにトンデモ本として葬り去られていくのだろうなぁ、という感想でした。