よし。できあがりました。
ザウルスで、本物のDebian Linuxで、XWindow(icewn)上で、ユニコード(UTF-8)でエディターで日本語、中国語(簡体字・繁体字)が表示できています。ネットワークはE-Mobile(D01NX)で、Firefox(iceweasel)上で同様に日本語、中国語(簡体字・繁体字)が表示できました。
手順は基本的に「ZaurusでDebian」のとおり。
http://www.knatech.info/Articles/Zaurus_%E3%81%A7_Debian_-_Part_1
http://www.knatech.info/Articles/Zaurus_%E3%81%A7_Debian_-_Part_2
http://www.knatech.info/Articles/Zaurus_%E3%81%A7_Debian_-_Part_3
dpkg-reconfigure localesのときに、メモリー不足に悩ませられましたので、swapfileは巨大にとりました。
# dd if=/dev/zero of=/hdd3/.swapfile bs=1024 count=524288
# mkswap /hdd3/.swapfile
エディターのrxvt-mlはrxvt-unicode-mlにします。下記参照。
http://blog.ruby-ammonite.jp/200803/article_42.html
http://blog.ruby-ammonite.jp/200803/article_49.html
dpkg-reconfigure localesで、わたしの場合、ja_JP.UTF-8のみを選択し、デフォルトもそれにしました。その上で、あちこちに書いてしまったLANG=ja_JP.EUC-JPというのをすべて削除もしくはコメントアウト、もしくはLANG=ja_JP.UTF-8とします。(bashの設定ファイル、あとsession-wrapperも忘れずに)
フォントは、自分の使っているユニコードフォントを、メモリーカードなどで持ち込みます。下の例はわたしの作りかけの自作フォントtsfont.ttfでの例。
zaurusのターミナル(端末ウィンドウ)で、SDカードからフォントを/usr/share/fonts/truetype/に入れる
sudo cp /mnt/card/tsfont.ttf /hdd3/dbroot/usr/share/fonts/truetype/
Debian上でrootになって(startd、su -)、
cd /usr/share/fonts/truetype/
mkdir tsfont
mv tsfont.ttf tkfont/
fc-cache -fv
Zaurusに戻りXを起動して(exit 2回、startx)、Firefox(iceweasel)でhtt://wwww.bp7e.com/tsfont.htmlなどを見る。
ターミナル(rxvt-unicode-ml)を起動し、w3mで同じページをダンプして見る。
w3m -dump -O UTF-8 http://www.bp7e.com/tsfont.html
ちなみに、このページは以前フォント埋め込みのサンプルとして作成したものです。Windows上のIEで見るとわたしのきたない手書きフォントが読めます。文の途中に马麻马骂というように、簡体字がありますので、成功しているかどうかの確認になります。
スピードはEeePCで満足しているわたしとしては問題ありませんが、人によっては使い物にならないと思うかもしれない。用途によると思う。Linux上のTransparentな多国語環境を貴重と感じ、それがてのひらに乗り、いつでも使えるということが開く世界に魅力を感じるならばぜひトライしてみて悪くないと思います。
以上
追記:シャープsl-c3100で、まったく同じやりかた(自分のこの記事をみながら作りました)で同じ環境を作るのに成功しました。これで本ものですね。sl-c3000もあるので今度やってみます。