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日本人の起源とハプログループ

読書感想 ミトコンドリアDNA 考古学

2015年の暮れに、NHK

 

教科書が変わる!? 日本人のルーツをさぐる旅

 

というのをやっていて、富山の6000年前の遺跡小竹(おだけ)貝塚で人骨が91体見つかってミトコンドリアDNAが取れたとのこと。
ビデオをとりそこねたのですが、ネットで調べたらたぶんこれのことでしょう。

 

国立科学博物館便り(15) 2014年7月
2010年出土人骨のDNA分析
公益財団法人富山県文化振興財団埋蔵文化財調査事務所が2010年に発掘した人骨からミトコンドリアDNAを抽出し、APLP法とPCR-Luminex法による実験で13個体のハプログループを決定できた。
検出されたハプログループは、N9b:5個体、M9a:3個体、A:2個体、M7:2個体、G:1個体)であった。

 

テレビでは国立科学博物館人類研究部長 篠田謙一先生が、現代日本人に一番多いD4がこの中にないのは、D4が弥生時代に稲作や鉄器を日本にもたらした大陸からの人の移動があったからだと言っていました。

 

この論理構成でいくと縄文人にD4が一人でも居たら完全に論破されてしまうことになると思うのですが、篠田先生大丈夫かな。


実際、彼自身が書いた本のなかで縄文人のミトコンドリアDNAにD4があったことになっています。

 

DNAで語る日本人起源論(岩波現代全書)篠田謙一2015

 

の、p.185で東北地方から出土した中後晩期の縄文人骨で判明したミトコンドリアDNA29個体の中にD4bとD4h2が一体ずつある、と書いてある。
p.189には関東縄文人にD4があったと書いてある。

 


ハプログループD4が大陸人、弥生人というのは無理な考え方だと思います。