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シニョレッジ

経済

前回の記事で、日銀やFRBが紙幣を印刷して国債を買って、通貨供給量を増やす仕組みについて書きました。それでインフレになるのなら、なぜそうしないのか、という人がいます。それをやらなかったのがこの20年間の日銀の大罪だとか。そう言う方は何かをたいへん誤解していると思います。まいいか。そう言った議論はあちこちでされていますので、そちらを読んでください。


前回の記事を書いた後、経済学で言ういわゆるシニョレッジ(通貨発行益)が気になって調べました。江戸時代、金本位制でありながら、市場に流通していたのは銀貨だったことを利用して銀貨の銀の含有量をだんだん下げて行くことによって幕府は莫大なシニョレッジを得ていたとか。


現代の紙幣の場合、日銀は何を担保に紙幣を発行しているのか。日銀のサイトに行くと、日本銀行はそのバランスシートを公表してますので、見ることができます。左側の資産のところに、国債、右側負債のところに、日本銀行券があります。なるほどね。言ってみれば無利子の借金なのです。一方国債は、金利もあれば時価もある。金利分は収益だろうし、国債の価格が下がれば大損する。シニョレッジはありません。バランスシートにある国債は80兆円くらいです。日本銀行券も同じくらい。巨額ですが、国債の発行残高とか、日本の総生産と比べると一桁小さい。