外来語辞典

中国語の中の外来語というとコカコーラ可口可乐みたいのを思いつきます。ネットで検索しても日本でのカタカナ語を中国語でどう言うかという辞書ばかり見つかります。
一方いろんな本に現代中国語には日本から行った言葉がたくさんある、と書かれていて、日本人の書いた本だけでなく、中国人の書いた物にも書いてあります。
で、例として「経済」とかある。


ここから素朴な疑問なのですが、中国の現代漢語詞典などを引いてみると普通に発音と意味と用法が書いてあるだけで別に日本語と書いてあるわけではありません。それは別にいいのですが、中国人は中国語を読んでいてどれが日本語、もしくは日本から来た中国語かというのを判別できるのでしょうか。


と、常々思っていたので、高島俊男「漢字と日本人」の中で次のように書かれていたのが、目に止まりました。


p.146
ちょっと中国のがわに立って見てみましょう。
中国の外来語辞典には、「日本語」とするものが非常に多い。
例として、そのごく一部、bではじまることばとlではじまることばだけを列挙してみます。
覇権、白金、白旗、白熱、百日咳、版画、半径、反旗、飽和、保険、保障、背景、本質、比重、必要、編制、変圧器、弁護士、弁証法、標本、標語、表決、表象、波長、舶来品、博士、博物、不動産
労働、冷蔵、理論、理念、理事、理想、理性、理智、力学、例会、列車、淋巴、領土、流体、流行病、流行性感冒倫理学、論理学


引用終わり。
中国の外来語辞典には、「日本語」とするものが非常に多い。
と言うところの「中国の外来語辞典」と言うのが見てみたい。
ホントにあるのか、と思わないでもないですが。